『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』3話ネタバレ|ルシアスが「厄災」と呼ばれる理由と白の魔力の秘密

『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』第3話では、第2話でリーシェットを救ったルシアスの正体や、「厄災」と呼ばれるようになった背景が少しずつ明らかになります。

前回、エルデン公爵家から黒の森へ捨てられたリーシェット。

「リシー」と名乗り、自分の素性を隠そうとした彼女でしたが、ルシアスは金髪と新緑色の瞳、手の状態、黒の森へ入れる立場などから、あっさりと彼女の正体を見抜いていました。

さらに第3話では、これまでエルデン家が絶大な権威を持っていた理由も判明。

エルデン家に伝わる「白の魔力」には、魔獣を生み出す黒の森の瘴気を抑える力があるのです。

これによって、なぜ父グスタフがリーシェットの魔力発現にあれほど執着していたのかも見えてきます。

一方、ルシアスもまた、皇太子という華やかな肩書とは裏腹に複雑な立場にいました。

彼の魔力が発現した年に皇子たちが流行病で亡くなったこと。

ルシアスが妾腹の皇子であること。

皇后から見れば、彼の存在そのものが「呪い」のように映っていること。

さらに、ルシアスが発現した魔力そのものにも何らかの特殊な性質があることが示唆されます。

家族に捨てられたリーシェットと、皇族でありながら一人で魔獣討伐へ向かうルシアス。

第3話は、境遇の異なる2人に思わぬ共通点が見えてくる回でもありました。

作品全体の結末や、リーシェットが「ニセモノ公女」と呼ばれる本当の理由については、『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』原作ネタバレ・結末まとめで詳しく整理しています。

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第2話までの流れを確認したい方は、先に『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』2話ネタバレ|捨てられたリーシェットをルシアスが救うを読むと分かりやすいです。


目次

『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』第3話のネタバレ

第3話は、ルシアスとリーシェットの会話から始まります。

第2話でリーシェットは、自分を「リシー」と名乗っていました。

エルデン公爵家へ戻されたくないため、本名と身分を隠したかったのでしょう。

ところが、その作戦は早々に崩れます。

ルシアスはリーシェットの正体をすでに見抜いていた

ルシアスは目の前の少女を観察し、

金髪に新緑色の瞳

という外見的特徴に気付きます。

さらに、リーシェットの手には目立った手荒れもありません。

幼い頃から労働をしてきた平民の少女とは考えにくい状態です。

そして決定的なのが、

黒の森に一人で入れる可能性がある、リーシェットと同年代の少女

という条件。

黒の森は誰でも自由に入れる場所ではなく、エルデン公爵家が管理しています。

これらの条件を組み合わせたルシアスは、リーシェットに告げます。

彼女が、

エルデン公爵家のリーシェット嬢ではないか

と。

第2話でリーシェットが「リシー」という愛称を使ったため、うまく素性を隠せたようにも見えました。

しかしルシアスは、想像以上に観察力の鋭い人物だったようです。

正体を見抜かれ、リーシェットは家族の痛みを思い出す

「リーシェット嬢だろう」と言われた瞬間、リーシェットは急にこれまでの痛みを思い出します。

エルデン公爵家。

父。

母。

妹セリーナ。

前世で孤児だったリーシェットにとって、今世で手に入れた家族は何より大切なものでした。

だからこそ、本当は、

家族が「帰っておいで」と笑って迎えてくれていたら、どれほどよかっただろう

という思いがあります。

しかし現実は違いました。

白の魔力を発現できなかったリーシェットは家族として信じてもらえず、黒の森へ捨てられています。

リーシェットにとって「エルデン家のリーシェット嬢」という身分は、もはや誇らしい肩書ではありません。

失った家族そのものを思い出させる言葉になってしまったのです。


黒の森で魔獣が増加!ルシアスが討伐責任者になった理由

リーシェットの事情を聞こうとしたルシアスでしたが、そこへ従者が現れます。

用件は、翌日に予定されている魔獣討伐についてでした。

民家を襲う魔獣のコロニーが発生

近年、黒の森から下りてくる魔獣による被害が増えていました。

さらに今回は、民家を襲う魔獣のコロニーまで形成されているとのこと。

そのため討伐が必要となり、責任者として要請を受けていたのがルシアスです。

ルシアスは皇太子というだけではありません。

聖アルカディアでも屈指の力を持つ魔術師として知られているようです。

従者たちも、彼の戦う姿を間近で見てみたいと話すほど。

第1話冒頭ではエルデン公爵家へ堂々と乗り込んでいたルシアスですが、第3話では彼の「強さ」が単なる雰囲気ではなく、実績に裏打ちされたものであることが分かってきます。


エルデン家の「白の魔力」の秘密が判明

翌朝。

リーシェットは、ルシアスが魔獣討伐へ向かうことを知ります。

ここで彼女は大きな疑問を抱きます。

黒の森は、本来エルデン公爵家の管轄だからです。

皇太子であるルシアスの手を借りなければならないほど状況が悪化していること自体が、異常でした。

そして第3話では、エルデン家がなぜ黒の森を管理しているのか、その理由が明らかになります。

白の魔力には黒の森の瘴気を抑える力がある

エルデン家が代々受け継いできた特別な力。

それが「白の魔力」です。

第1話では、

白の魔力はエルデン家の長子に現れる

ということが重要視されていました。

第3話では、その力がなぜそれほど重要なのかまで判明します。

白の魔力には、

魔獣を生み出す黒の森の瘴気を抑える力

があるのです。

つまり、エルデン家の白の魔力は単なる珍しい魔法ではありません。

黒の森から発生する魔獣の脅威を抑え、人々の安全を守るために欠かせない力なのです。

エルデン家が絶大な地位を築けた理由

白の魔力によって瘴気を抑えられるエルデン家は、

黒の森の番人

ともいえる役割を担ってきました。

その結果、エルデン公爵家は大きな権威を築くことになります。

これまでリーシェットの父グスタフが、娘に魔力が発現するかどうかを異常なほど気にしていた理由も見えてきました。

単に、

「名門魔術師の家なのに、長女に魔力がないのは恥ずかしい」

という程度の問題ではなかったのです。

長子に白の魔力が現れなければ、

黒の森を管理するエルデン家の存在意義そのものが揺らぐ可能性がある。

リーシェットもこの事実を思い出し、

「だから父は自分の魔力発現にあれほど焦っていたのか」

と理解します。

白の魔力とセリーナの発現については、今後公開予定の『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』セリーナの正体は?白の魔力が発現した理由を考察で、独立して整理すると重要なクラスター記事になります。


ルシアスに頭を撫でられ、リーシェットが思い出したもの

魔獣や黒の森について詳しく理解しているリーシェットに、ルシアスは感心します。

そして彼女の頭を優しく撫でながら、

これだけ優秀なら、両親もきっと心配しているだろう

という趣旨の言葉を掛けます。

悪意などありません。

むしろリーシェットを気遣った、優しい言葉です。

しかしリーシェットにとっては胸が痛む言葉でした。

リーシェットが思い出したのはセリーナを撫でる父

ルシアスに頭を撫でられたリーシェットの記憶に浮かんだのは、父グスタフでした。

ただし、自分を撫でてくれた父親ではありません。

父が愛おしそうに撫でていたのは、妹セリーナです。

第1話でも、父親がリーシェットとセリーナに向ける態度には大きな差がありました。

リーシェットに対しては厳しく、魔力がないことを責める。

その一方で、セリーナには笑顔を見せ、かわいがる。

だからこそ、ルシアスから何気なく頭を撫でられただけでも、リーシェットにとっては特別な出来事だったのでしょう。

ルシアスは「血も涙もない皇太子」と噂されていた

ここでも大きなギャップがあります。

ルシアスは世間では、

「血も涙もない」

と評されている皇太子のようです。

しかしリーシェットが実際に接しているルシアスは、

怪我を治療し、

食事を用意し、

子供であるリーシェットを心配し、

頭まで優しく撫でています。

噂から想像する人物像とはまるで違います。

リーシェット自身も、

「どうやら優しい人のようだ」

と感じ始めます。

この認識の変化が、その後の彼女の決断につながります。


「魔力がないから捨てられた」リーシェットがルシアスに真実を告白

ルシアスは、魔獣討伐へリーシェットを連れて行くのは危険だと判断します。

そのため従者に頼み、家へ送り届けようと考えます。

常識的に考えれば当然の判断でしょう。

しかしリーシェットは帰れません。

帰ればどうなるか、彼女自身が最もよく分かっています。

「今公爵家に帰ったらきっと殺される」

リーシェットの頭には、黒の森へ捨てられた時の光景がよみがえります。

公爵家へ戻ってしまえば、

今度こそ殺されるかもしれない。

だから彼女は、ルシアスに一部の真実を明かす決意をします。

リーシェットが告げたのは、

自分には魔力がない

ということ。

そして、

だから黒の森へ捨てられた

ということでした。

リーシェットはエルデン家で何が起きたのかをすべて細かく説明したわけではありません。

セリーナに白の魔力が発現したことや、自分の出生を疑われた詳しい経緯まで話してはいません。

それでも、

「家に帰ることはできない」

という最も重要な事情は伝えました。

「邪魔はしませんから」と同行を願うリーシェット

リーシェットは、自分を助けてくれたルシアスに迷惑を掛けることを申し訳なく感じています。

それでも帰れば命が危ない。

そこで彼女は頭を下げ、

邪魔はしないので、今日だけ同行させてほしい

と頼みます。

まだ幼い少女が、自分の命を守るために必死でお願いする場面です。

そしてルシアスは、しばらく考えた後、

「わかった」

と受け入れます。

リーシェットはこうして、ルシアスの魔獣討伐に同行することになります。


リーシェットをソリで運ぶルシアス!従者との関係が意外

魔獣討伐へ向かう一行。

しかしリーシェットはまだ怪我をした子供です。

そこで彼女はソリに乗せられ、なんとルシアス自身がそれを引いて進みます。

皇太子が自ら子供のソリを引く。

従者たちからすれば、かなり異例の光景だったようです。

「子供を連れていくなんて足手まとい」と従者が抗議

従者たちはルシアスに不満をぶつけます。

魔獣討伐なのに子供を連れて行くのは危険。

リーシェットは足手まといになる。

皇太子本人にソリまで引かせている。

彼らが心配する理由自体は理解できます。

ただ、リーシェットが驚いたのは別の部分でした。

従者たちのルシアスに対する口調が、かなり遠慮のないものだったからです。

「皇太子に対して失礼なのでは?」

と思うほど、文句を言っています。

ところがルシアスも怒る様子はありません。

むしろ、

自分からすれば従者たちも十分足手まとい

と切り返します。

このやり取りから、ルシアスと従者たちは単純な「恐ろしい皇太子と怯える部下」という関係ではないことが分かります。

ルシアスは普段、魔獣討伐へ一人で向かっている

リーシェットがさらに驚いたのは、その後の話です。

従者たちは普段、魔獣討伐についてきていないようです。

ルシアスによると、今回はなぜか彼らが「ついていく」と聞かなかったとのこと。

つまりルシアスは、

普段は一人で魔獣討伐へ向かっている

のです。

皇太子が単独で危険な魔獣の討伐を行う。

リーシェットも、

「一人で行っているの!?」

と驚きます。

普通に考えれば、皇位継承者である皇太子を単独で危険な現場へ送り続けるなど不自然です。

ここから、第3話はルシアスが皇室で置かれている複雑な立場へと踏み込んでいきます。


ルシアスはなぜ「厄災の皇太子」と呼ばれている?

リーシェットはルシアスについて思い出します。

彼の名前は、

ルシアス・アルカディア。

聖アルカディア皇国の皇太子。

そして、

「厄災」

と呼ばれている人物です。

では、なぜ一国の皇太子が「厄災」と呼ばれるようになったのでしょうか。

第3話ではその背景が語られます。

ルシアスの魔力が発現した年に皇子たちが死亡

ルシアスが「厄災」と呼ばれるようになった背景の一つ。

それは、

ルシアスの魔力が発現した年に、流行病によって皇子たちが亡くなった

ことです。

もちろん、

「ルシアスが皇子たちを殺した」

と判明したわけではありません。

流行病による死です。

しかし、

ルシアスの魔力発現。

皇子たちの死。

この2つが同じ時期に起きたことで、不吉な印象が結び付けられていったのでしょう。

こうした噂が広がれば、まだ幼いルシアス本人に責任がなくても、

「この皇子が災いを呼んだのではないか」

と恐れる人が出ても不思議ではありません。

ルシアスは妾腹の皇子

さらに重要なのが、ルシアスの出生です。

現在の皇太子であるルシアスは、

妾腹の皇子

だと語られています。

つまり皇后の実子ではありません。

そして皇子たちが亡くなったことで、ルシアスが皇太子になったと考えると、皇后側から見た心情も複雑でしょう。

作中でも、

皇后からすればルシアスは「呪い」のように感じられるのではないか

と語られています。

もちろん、それはルシアス本人が悪いわけではありません。

しかし皇室という場所では、出生と皇位継承順位が本人の扱いを大きく左右します。

現在、皇家にはルシアスと第四皇子がいる

第3話では、現在の皇家にいる皇子についても説明されます。

一人は皇太子ルシアス。

もう一人は、

ルシアスとは年の離れた第四皇子

です。

第四皇子は皇后が産んだ子であり、皇后から非常にかわいがられていると伝えられています。

ここでリーシェットは、ルシアスと第四皇子の待遇の差に思いを巡らせます。

皇后の実子として大切にされる第四皇子。

一方のルシアスは、皇太子であるにもかかわらず一人で魔獣討伐へ駆り出されている。

リーシェットは、

「本来、皇太子が一人で魔獣討伐などありえない」

と感じます。

この違和感は、今後の皇室内の対立を示す伏線になりそうです。


「厄災」の本当の理由はルシアスの魔力?第3話最大の伏線

ここでさらに気になる情報が出てきます。

ルシアスが厄災と呼ばれる理由は、

「魔力が発現した年に皇子たちが亡くなった」

という不吉な偶然だけではないようです。

作中では、

「何より皇太子殿下が発現した魔力の特性が……」

と、さらに重大な理由があることが示唆されます。

しかし第3話では、その肝心の内容まで完全には説明されません。

つまり、

ルシアスの魔力には、人々から「厄災」と呼ばれるほど特殊な性質がある

可能性が高いということです。

終盤ではルシアスが魔獣と戦う場面が描かれますが、その戦場は大量の血に染まるほど凄惨。

従者たちが彼の力をどう見ているのか、そしてなぜルシアス本人が普段一人で戦っているのかも、この魔力の特性と関係している可能性があります。

ルシアスの魔力と「厄災」の本当の意味は、第3話終了時点ではまだ最大級の謎として残されています。

ルシアスの正体や出生、皇后との関係、魔力については、『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』ルシアスの正体は?厄災と呼ばれる理由を解説として独立させる価値が高いテーマです。


リーシェットとルシアスに共通する「家族の役に立ちたい」という願い

第3話で最も重要なのは、設定面だけではありません。

リーシェットとルシアスの心の共通点が初めて見えてきます。

リーシェットはルシアスに「嫌ではないの?」と尋ねる

皇太子なのに、一人で危険な魔獣討伐を続けるルシアス。

その待遇を知ったリーシェットは気になります。

もっと大切に扱ってほしいとは思わないのか。

そんな思いから、

ルシアス自身は嫌ではないのか

と尋ねます。

リーシェットには、ルシアスが「家族から十分に大切にされていない人物」のように見えたのでしょう。

それは、どこか自分自身とも重なっています。

ルシアスの答えは「家族の役に立てるから」

しかしルシアスは、

家族の役に立てるから

という理由で受け入れているようです。

この言葉にリーシェットは反応します。

彼女自身も、ずっと同じことを考えてきたからです。

前世で家族を持てなかったリーシェット。

今世では家族に愛してもらいたくて、

魔術を勉強し、

知識を身につけ、

自分が役に立つ人間になろうとしました。

ルシアスと自分では立場も能力も「雲泥の差」。

それでも、

「家族の役に立てたらうれしい」

という気持ちは分かります。

ここで初めて、リーシェットとルシアスをつなぐ内面的な共通点が生まれました。

「私も役に立ちたかったなぁ」

リーシェットは明るく、

「ルシアス様はもう大活躍していますもんね」

と話します。

しかし心の中には、

「私も役に立ちたかったなぁ」

という思いがあります。

リーシェットにとって魔力を失うこと以上につらかったのは、

家族の役に立つ機会そのものを奪われたこと

なのかもしれません。

彼女はエルデン家から復讐したいわけでも、最初から家族を憎んでいたわけでもありません。

役に立ちたかった。

認められたかった。

愛されたかった。

その願いが叶わなかったからこそ、第3話のリーシェットの言葉には切なさがあります。


ルシアスは従者を残して一人で魔獣討伐へ

一行が目的地へ到着すると、ルシアスは従者たちへ、

ここで待っているように

と告げます。

そして結局、彼自身が一人で魔獣のもとへ向かいます。

皇太子なのに単独で戦うルシアス

ここまでの会話で、

「普段から一人で討伐している」

と聞かされていました。

しかし実際にその光景を見ると異様です。

皇太子。

皇家の重要人物。

それほどの立場でありながら、危険な魔獣の群れに単独で向かっていく。

本来なら複数の魔術師や護衛を伴ってもおかしくない人物です。

ところがルシアスは一人。

そして戦闘後の光景は血に染まっています。

魔獣の死体。

血飛沫。

それを目撃する従者たち。

ここで第3話は、ルシアスが「厄災」と呼ばれる理由の核心に近づきながら、まだ答えを完全には見せません。

彼の魔力にはいったいどんな特性があるのか。

なぜルシアスは一人で戦おうとするのか。

単純に「強いから一人で十分」というだけなのか。

それとも、自分の魔力を他人に見せたくない、あるいは他人を巻き込みたくない理由があるのでしょうか。

第4話以降での重要な注目ポイントです。


第3話で分かった重要設定を整理

ここまで情報量がかなり増えてきたため、第3話で判明した内容を整理しておきましょう。

リーシェットについて

リーシェットは「リシー」と名乗っていましたが、ルシアスには正体を見抜かれました。

ルシアスは、

  • 金髪
  • 新緑色の瞳
  • 手荒れがない
  • 黒の森へ入れる立場
  • リーシェットと同年代

といった情報から推測しています。

またリーシェットは、ルシアスに、

「魔力がないから黒の森へ捨てられた」

ことまで告白しました。

エルデン家について

エルデン家の白の魔力には、

黒の森で魔獣を生み出す瘴気を抑える力

があります。

エルデン家はこの力によって「森の番人」として大きな権威を築いてきました。

だからこそ、長子リーシェットに白の魔力が発現しなかったことは、公爵家にとって極めて深刻な問題だったと考えられます。

ルシアスについて

ルシアスは聖アルカディア皇国の皇太子。

妾腹の皇子であり、皇后の実子ではありません。

彼の魔力が発現した年に、ほかの皇子たちが流行病で亡くなりました。

そのため「厄災」という不吉な呼び名につながっているようです。

さらに彼自身の魔力にも、何らかの特殊な性質があります。

現在の皇家には、ルシアスのほかに年の離れた第四皇子がおり、第四皇子は皇后の実子として溺愛されているようです。


第3話で注目したい5つの伏線を考察

第3話には、今後につながりそうな伏線がかなり増えました。

1. エルデン家の白の魔力が弱まったことで魔獣が増えている?

近年、黒の森から降りてくる魔獣の被害が増えています。

一方、エルデン家の白の魔力は瘴気を抑える力を持っています。

この2つは無関係なのでしょうか。

現在、リーシェットには白の魔力が発現せず、セリーナにようやく現れました。

エルデン家の魔力継承に何か異変が起きていることと、黒の森の状況悪化がつながっている可能性も考えられます。

ただし第3話時点では、因果関係までは明らかになっていません。

2. セリーナの白の魔力は黒の森を抑えられる?

セリーナには確かに白の魔力が現れました。

しかし「発現した」ことと、「歴代の長子と同じように黒の森を管理できる」ことは同じではありません。

今後セリーナがどの程度白の魔力を扱えるのかも重要になりそうです。

3. ルシアスの魔力の特性とは?

第3話最大の謎。

「何より」と前置きされるほど、ルシアスが厄災と呼ばれるうえで重要らしい要素です。

それにもかかわらず、具体的な内容はまだ伏せられています。

今後、ルシアスという人物の核心に直結する可能性が高そうです。

4. 皇后とルシアスの関係

妾腹のルシアスが皇太子。

皇后の実子である第四皇子は、皇后から大切にされている。

この構図から、皇位継承を巡る問題が起きても不思議ではありません。

ルシアスが危険な魔獣討伐へ一人で向かわされている背景にも、皇室内の事情が関係しているのか注目です。

5. リーシェットとルシアスは「似た者同士」なのか

最も重要なのはここかもしれません。

リーシェットは家族に愛されるため、役に立とうとしていました。

ルシアスもまた、危険な魔獣討伐を「家族の役に立てるから」と受け入れています。

第1話の未来では、ルシアスがリーシェットを、

「僕の家族」

として迎えに来ます。

第3話で描かれたこの共通点が、2人の距離を縮めていく最初の土台になるのではないでしょうか。


『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』第3話の疑問Q&A

ルシアスはリーシェットの正体に気付いていた?

はい。

リーシェットは第2話で「リシー」と名乗りましたが、ルシアスは金髪と新緑色の瞳、手に目立った荒れがないこと、黒の森へ入れる立場などから、エルデン公爵家のリーシェットだと推測しています。

リーシェットはルシアスに捨てられたことを話した?

はい。

「自分には魔力がない」「だから黒の森へ捨てられた」と告白します。

ただしセリーナの白の魔力や出生疑惑など、すべてを詳細に説明したわけではありません。

白の魔力にはどんな力がある?

黒の森で魔獣を生み出す瘴気を抑えることができます。

エルデン家はこの能力によって黒の森の番人として大きな地位を築いてきました。

なぜ最近魔獣が増えているの?

第3話では明確な原因まで判明していません。

ただし黒の森から降りてくる魔獣による被害が近年増加しており、民家を襲うコロニーまで形成されています。

ルシアスはなぜ「厄災」と呼ばれている?

ルシアスの魔力が発現した年に、ほかの皇子たちが流行病によって亡くなったことが理由の一つです。

またルシアス自身の魔力にも特殊な性質があることが示唆されていますが、第3話ではその詳細までは明かされていません。

ルシアスは皇后の息子?

いいえ。

ルシアスは妾腹の皇子です。

皇后の実子として年の離れた第四皇子が存在し、皇后からかわいがられていると説明されています。

ルシアスは普段から一人で魔獣を討伐している?

ルシアス自身の話では、普段は従者たちが同行していないようです。

第3話でも最終的には従者たちを待機させ、一人で魔獣のもとへ向かっています。


『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』第3話ネタバレまとめ

『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』第3話では、リーシェットとルシアスの物語だけでなく、世界観そのものに関わる重要設定が数多く明らかになりました。

この記事のまとめ
  • ルシアスは「リシー」がリーシェットだと見抜いていた
  • 外見や手の状態、黒の森へ入れる立場から推測した
  • 黒の森では近年、魔獣被害が増えている
  • 民家を襲う魔獣のコロニーまで発生
  • ルシアスが討伐責任者として要請されている
  • エルデン家の白の魔力には黒の森の瘴気を抑える力がある
  • そのためエルデン家は「森の番人」として絶大な地位を築いた
  • 父グスタフがリーシェットの魔力発現に執着した理由も見えてきた
  • リーシェットはルシアスに「魔力がないから捨てられた」と告白
  • 帰れないため魔獣討伐への同行を願う
  • ルシアスはリーシェットの同行を許可
  • ルシアスは普段、一人で魔獣討伐へ向かっている
  • ルシアスの魔力発現と同じ年に皇子たちが流行病で死亡
  • ルシアスは妾腹の皇子
  • 皇后の実子として第四皇子がいる
  • 第四皇子は皇后から大切にされている
  • ルシアス自身の魔力にも特殊な性質がある
  • リーシェットとルシアスには「家族の役に立ちたい」という共通点がある
  • 最後はルシアスが一人で魔獣討伐へ向かう

第3話で特に印象的なのは、

リーシェットとルシアスが、まったく違う立場にいながら似た願いを持っている

と分かったことです。

リーシェットは、家族に愛してもらうために役に立ちたかった。

ルシアスも、危険な魔獣討伐を「家族の役に立てるから」と受け入れている。

しかし読者から見ると、どちらも家族から十分に大切に扱われているようには見えません。

リーシェットは黒の森へ捨てられました。

ルシアスは皇太子でありながら、危険な魔獣討伐へ一人で向かっています。

それでも2人は、

「家族の役に立ちたい」

と思っている。

だからこそ、第1話冒頭で未来のルシアスがリーシェットを、

「僕の家族」

と呼んだことが、ますます重要に感じられます。

これから2人は、お互いに「家族に愛されるために役に立たなければならない」という考え方から、少しずつ変わっていくのでしょうか。

そしてもう一つ、第4話へ持ち越された最大の謎が、

ルシアスの魔力の特性

です。

魔力が発現した年に皇子たちが亡くなった。

妾腹でありながら皇太子になった。

皇后からすれば呪いのような存在。

それだけでも「厄災」という異名が生まれる背景は見えてきます。

しかし作中はわざわざ、

「何より魔力の特性が」

と、さらに先があることを示しています。

大量の魔獣を一人で倒せるルシアスの圧倒的な力。

戦場を血に染めるその魔術には、いったい何が隠されているのでしょうか。

第3話は、リーシェットとルシアスの距離を少し縮めながら、「白の魔力」と「厄災の魔力」という2種類の特別な力を物語の中心へ浮かび上がらせた重要回でした。

作品全体のネタバレ、リーシェットの出生、白の魔力、ルシアスとの関係や結末については、『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』原作ネタバレ・結末まとめでもまとめています。

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