『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』第4話では、これまで謎に包まれていたルシアスの「黒の魔力」の危険な性質がついに明らかになります。
第3話の最後、一人で魔獣討伐へ向かった皇太子ルシアス。
圧倒的な強さで魔獣を倒していく姿を見たリーシェットは、その実力に驚きます。
ところが残っていた魔獣からリーシェットを守るためにルシアスが魔力を解放すると、状況は一変。
彼の持つ黒の魔力は、なんと魔獣を生み出す「黒の森の瘴気」と同じ特性を持っていました。
しかも黒の森の中では互いに共鳴してしまい、魔力の制御が効かなくなる危険まであります。
さらにルシアスには、本来なら魔力暴走時に使用する「抑制剤」が用意されていません。
リーシェットが違和感を追っていくと、そこには**魔力を抑える薬とは真逆の「増幅剤」**の存在が浮かび上がります。
誰かがルシアスを暴走させ、魔獣討伐中の事故に見せかけて殺そうとしているのではないか。
そして終盤、その疑惑はほぼ確信へと変わります。
倒れたルシアスのそばには、彼を「確実に殺せ」と命じられた人物が待ち構えていました。
しかし魔力のないリーシェットは逃げません。
なぜなら彼女には、
「私は魔術の祖」
という、誰にも奪えない切り札があるからです。
本記事では第4話のストーリーだけでなく、ルシアスの黒の魔力、暴走の原因、増幅剤による暗殺疑惑、リーシェットが引き返した理由まで詳しく解説していきます。
作品全体の結末、リーシェットの出生の秘密、ルシアスとの関係については、『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』原作ネタバレ・結末まとめで詳しく整理しています。

前回までのルシアスの境遇や、なぜ「厄災」と呼ばれているのかについて確認したい方は、『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』3話ネタバレ|ルシアスが「厄災」と呼ばれる理由と白の魔力の秘密から読むと分かりやすいです。
『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』第4話のネタバレ
第4話は、魔獣討伐を終えたルシアスの姿から始まります。
雪に覆われた黒の森。
周囲には倒された魔獣と大量の血。
その中心に立っているのが、皇太子ルシアスです。
第3話で「普段から一人で魔獣討伐を行っている」と判明しましたが、第4話ではその言葉通り、彼の圧倒的な実力が描かれます。
ルシアスの魔獣討伐にリーシェットが驚く
戦いを見ていたリーシェットは、思わずルシアスの強さに目を輝かせます。
まだ9歳の少女であるリーシェットからすると、巨大な魔獣を次々と倒していくルシアスの姿は驚異的です。
しかしルシアスは、戦いが終わってもリーシェットの状態を気にしています。
彼女の服に血が付いていることに気付き、怪我をしていないか確認。
自分が魔獣を倒した直後にもかかわらず、まずリーシェットを心配する姿からは、「血も涙もない皇太子」という世間の評判とは異なる一面が見えてきます。
ルシアスは魔獣の巣とボスを倒したため、しばらくは大丈夫だと考えていました。
ところが、まだ戦いは終わっていませんでした。
生き残っていた魔獣がリーシェットを襲う
突然、巨大な魔獣がリーシェットへ襲いかかります。
完全に油断していたリーシェット。
まだ幼い身体で回避できるような状況ではありません。
その瞬間、ルシアスが動きます。
リーシェットを魔獣から守り、強大な魔力を放出。
そこで初めて、第3話で伏せられていたルシアスの魔力がはっきり描かれます。
それは、
「黒の魔力」
でした。
ルシアスの「黒の魔力」とは?厄災と呼ばれる最大の理由
第3話では、
「ルシアスの魔力には特殊な性質がある」
というところで説明が止まっていました。
第4話では、その正体がかなり明確になります。
黒の魔力は「破壊」と「侵食」の特性を持つ
この世界の魔力には、それぞれ異なる「特性」が存在するようです。
作中では、対照的な性質として、
青の特性=癒やし
そして、
黒の特性=破壊と侵食
という関係が説明されます。
癒やす力と、壊して侵食する力。
まさに正反対の性質です。
ルシアスが持っているのは、その中でも非常に危険な黒の魔力。
魔獣を圧倒するほどの攻撃力を持つ一方で、扱いを誤れば周囲にも大きな被害を与えかねません。
「厄災」という異名が単に皇子たちの死によって生まれたものではなく、ルシアス自身が持つ魔力の危険性とも深く結び付いていたことが分かります。
ルシアスの黒の魔力は黒の森の瘴気と同じ特性
さらに重大なのが、
ルシアスの黒の魔力と、黒の森に存在する瘴気が同じ特性を持っている
という点です。
第3話では、黒の森の瘴気から魔獣が生まれることが明らかになりました。
そしてエルデン家の白の魔力には、その瘴気を抑える能力があります。
つまり世界観を整理すると、
黒の森の瘴気
→魔獣を生み出す
エルデン家の白の魔力
→瘴気を抑える
ルシアスの黒の魔力
→黒の森の瘴気と同じ特性を持つ
という構図になります。
ここでルシアスと黒の森が、単なる「討伐する皇太子と魔獣の森」という関係ではなくなりました。
ルシアス自身の力が、黒の森と非常に近い性質を持っているのです。
この設定は今後、エルデン家の「白の魔力」とルシアスの「黒の魔力」を結び付ける大きな鍵になりそうです。
ルシアスの出生や魔力については、今後公開予定の『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』ルシアスの正体は?黒の魔力と「厄災」の理由を解説でさらに詳しく整理できます。
黒の森でルシアスの魔力が暴走!原因は「共鳴」
リーシェットを守るため、黒の魔力を解放したルシアス。
しかし直後から、彼の様子がおかしくなります。
魔力が身体の周囲をまとい、本人の意思では十分に制御できなくなっているように見えます。
ここでリーシェットは、すぐに原因へたどり着きます。
魔力を解放した瞬間、瘴気と共鳴した
ルシアスの黒の魔力。
黒の森の瘴気。
両者は同じ特性を持っています。
そのため黒の森の中でルシアスが魔力を解放すると、
互いの魔力が共鳴してしまう
ようです。
リーシェットは、
魔力を解放した瞬間に共鳴し、制御が効かなくなった
と判断します。
つまりルシアスにとって黒の森は、得意な戦場であると同時に、とてつもなく危険な場所でもあります。
魔獣を倒すためには魔力を使う必要がある。
しかし魔力を使えば、森の瘴気と共鳴して暴走する可能性がある。
それにもかかわらずルシアスは、これまで何度も黒の森を含む危険な地域へ魔獣討伐に送り出されていたことになります。
ここまで来ると、「なぜ皇太子が一人で討伐を続けているのか」という第3話の疑問にも、別の意味が見えてきます。
リーシェットがルシアスを叱る!魔術の祖だから分かる危険性
黒の魔力を目の当たりにしたリーシェット。
普通の子供であれば、恐ろしくなって逃げても不思議ではありません。
しかし彼女の反応は違いました。
ルシアスの魔力そのものを恐れるのではなく、
「どうしてこんな使い方をしているの?」
という方向へ怒り始めます。
「魔力の制御方法は習ったの?」
リーシェットはルシアスへ尋ねます。
魔力の制御方法を習ったのか。
魔術理論の基礎を教わったのか。
暴発の仕組みを理解しているのか。
そしてルシアスの魔力の使い方を見て、
十分な制御を教わっていない
と気付きます。
リーシェットは9歳です。
普通なら皇太子に魔術の基礎を問い詰めるような立場ではありません。
しかし彼女には、ほかの誰にもない事情があります。
前世の彼女は、
魔術の祖リシュミア・エルデン本人。
魔術理論を作り上げてきた側の人間なのです。
かつて魔力を持つ者は迫害されていた
リーシェットは前世の歴史を思い出します。
昔、魔力は正体の分からない「未知の力」でした。
魔力を持つ者は周囲から恐れられ、迫害の対象になることもありました。
特に問題だったのが、魔力の暴走です。
制御方法が確立されていなかった時代には、魔力を持つ本人だけでなく周囲まで巻き込み、多くの被害が生じることがありました。
だからこそ魔術師たちは、
魔力を安全に制御する方法
を発展させてきました。
誰も魔力の暴発で死なせないためです。
そんな歴史を知っているリーシェットからすれば、莫大な魔力量を持つルシアスがほとんど制御できない状態で戦っていることは、到底見過ごせません。
ルシアスの魔力量は「普通ではない」
リーシェットはさらに、ルシアスの魔力量そのものが非常に大きいことに気付きます。
魔力量が少なければ、暴走しても被害を抑えられる可能性があります。
しかしルシアスは別格。
だからこそ、
制御できなければ危険性も比例して大きくなる
わけです。
第3話までは、ルシアスが「強い」ことが強調されてきました。
第4話で分かるのは、その圧倒的な力こそが本人にとって最大の危険でもあるということです。
魔力暴走を止める「抑制剤」がない?リーシェットが異変に気付く
ルシアスの暴走を見たリーシェットは、すぐにあるものを探します。
抑制剤です。
抑制剤は魔術師にとって必需品
魔力が暴走した際に、それを抑えるための薬。
リーシェットによれば、魔術師にとって魔力暴走時の抑制剤は必需品です。
特にルシアスほど膨大な魔力を持つ人物であれば、万が一に備えて持っていない方が不自然でしょう。
そこでリーシェットは同行していた者たちへ、
「抑制剤を出して!」
と叫びます。
しかし彼らはすぐに抑制剤を渡しません。
リーシェットは焦ります。
一方のルシアスは次第に苦しそうになり、口から血まで流れ始めます。
ここで「ただの魔力暴走」では説明できない不自然さが出てきます。
ルシアスはリーシェットを逃がそうとする
自分が危険な状態でありながら、ルシアスが優先したのはリーシェットの安全でした。
彼はリーシェットへ、
しばらく身を潜めること
そして、
来た道のソリや靴跡をたどって森を抜けること
を指示します。
さらに、
「決して戻ってきてはいけない」
と告げます。
自分が死にかけていてもリーシェットを守る
ルシアス自身はすでに魔力を正常に制御できない状態。
身体からも出血しています。
それでもリーシェットだけは巻き込ませまいとします。
第1話の未来で、リーシェットがルシアスを信じて鎖につながれたまま飛び込んだ理由が、少しずつ見えてくる場面でもあります。
2人はまだ出会って間もありません。
それなのにルシアスは、
黒の森でリーシェットを助け、
傷を治療し、
食事を作り、
魔獣から守り、
最後には自分が危険な状態でも彼女を逃がそうとしています。
家族から捨てられた直後のリーシェットにとって、この優しさはあまりにも大きなものだったでしょう。
暴走は偶然ではない?「増幅剤」の存在が判明
ルシアスから逃げるよう言われたリーシェット。
しかし彼女は、今回の状況について考え続けます。
そこで思い出したのが、魔力に関するもう一種類の薬でした。
抑制剤とは正反対の「増幅剤」
魔力に関する薬には、
抑制剤
だけでなく、
増幅剤
も存在します。
抑制剤が暴走を抑えるものなら、増幅剤は文字通り魔力を強める薬。
しかしリーシェットによれば、
制御が未熟な魔術師に増幅剤を使うことは非常に危険
です。
もともと莫大な魔力を持ち、しかも黒の森では瘴気と共鳴して制御しづらくなるルシアス。
そんな人物に増幅剤を使えばどうなるでしょうか。
魔力が暴走する可能性は一気に高まります。
そしてリーシェットの頭に、恐ろしい可能性が浮かびます。
「もし、わざと飲ませたのだとしたら?」
ここから第4話は、単なる魔獣討伐の失敗ではなく、皇太子暗殺事件へと姿を変えていきます。
ルシアス暗殺計画?「妾腹の皇太子」という立場がつながる
リーシェットは第3話で知ったルシアスの事情を思い出します。
ルシアスは皇太子ですが、
皇后の実子ではなく妾腹の皇子。
そして皇后には、自分が産んだ第四皇子がいます。
皇太子なのに年中魔獣討伐へ駆り出されている
リーシェットがもう一度疑問を持つのが、ルシアスの仕事です。
一国の皇太子であるにもかかわらず、
年中、国内各地の魔獣討伐へ駆り出されている。
しかも普段は一人で戦うことも珍しくありません。
皇位継承者として大切にされている人物の扱いとしては、やはり不自然です。
もちろんルシアス本人は第3話で、
「家族の役に立てる」
という理由から討伐を受け入れていました。
しかし周囲が同じ純粋な理由で彼を送り出しているとは限りません。
危険な場所へ繰り返し送り、
そこで事故が起きれば、
「魔獣討伐中に皇太子が命を落とした」
と処理できます。
さらに今回は、黒の森。
ルシアスの魔力が最も暴走しやすい場所です。
増幅剤を飲ませて魔力暴走を起こした?
リーシェットの推測を整理すると、
黒の森へルシアスを送り込む
↓
増幅剤を飲ませる
↓
黒の魔力と瘴気が共鳴
↓
魔力が暴走する
↓
ルシアスが衰弱
↓
魔獣討伐中の事故として死亡させる
という筋書きが考えられます。
第4話の時点では、誰が最終的な黒幕なのかまでは判明していません。
皇后が直接命令したと断定できる情報もありません。
しかし「誰かがルシアスを意図的に殺そうとしている」こと自体は、終盤でほぼ確実になります。
「あの人は生身の人間だ」リーシェットが引き返す
ルシアスから、
「決して戻ってきてはいけない」
と命じられたリーシェット。
一度は森の中を離れます。
しかし彼女の足は止まります。
そして考えます。
ルシアスは強い。
皇太子。
厄災と恐れられている。
莫大な魔力も持っています。
けれど、
「あの人は生身の人間だ」
という当たり前の事実に気付きます。
暴走した状態で戦えるはずがない
リーシェットは魔術について誰よりも詳しい人物です。
だからこそ分かります。
現在のルシアスは、まともに戦える状態ではありません。
どれほど強大な魔力を持っていても、制御できなければ意味がない。
むしろ莫大な魔力だからこそ、自分自身を傷つけます。
リーシェットは、
「無理だ。戦えるわけがない」
と判断します。
そして脳裏に浮かんだのは、黒の森で自分を助けてくれたルシアスの姿でした。
温かい部屋。
怪我の手当て。
そして、自分のために作ってくれたスープ。
出会ったばかりの自分に、あれほど優しくしてくれた人です。
「役に立たない」と言われ続けたリーシェット
一方、リーシェット自身には魔力がありません。
父グスタフからも、
魔力がないことを理由に価値を認めてもらえませんでした。
リーシェットはずっと、
「家族の役に立ちたい」
と願っていた少女です。
しかしエルデン家では、ついにその願いを叶えられませんでした。
そんな自分が今、目の前で誰かを助けられるかもしれない。
しかも相手は、自分を救ってくれたルシアス。
リーシェットは決断します。
戻る。
ルシアスの命令に逆らってでも、彼のもとへ。
魔力のないリーシェットにルシアスを救える?
ここで第4話の面白さが一気に増します。
リーシェットには魔力がありません。
ルシアス自身もそのことを知っています。
だからこそ彼女を逃がしたのでしょう。
戦闘能力だけを比較すれば、
強大な黒の魔力を持つルシアス
vs
魔力を一切使えない9歳のリーシェット
です。
どう考えてもルシアスの方が強い。
しかし今必要なのは「強い魔力」ではありません。
暴走した魔力をどう制御するのかを知る知識
です。
そしてそれこそが、リーシェット最大の武器です。
彼女の前世はリシュミア・エルデン。
魔術の祖。
現在の魔術師たちが学んでいる知識の源流にいる人物です。
第1話から続いてきた、
「魔力はないが、魔術知識なら誰にも負けない」
というリーシェットの設定が、ここで初めて本格的に役立つ局面を迎えます。
リーシェットの前世と能力については、今後公開予定の『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』リーシェットの正体は?前世リシュミアとの関係を解説でまとめると、本話との内部リンク相性も非常に良いです。
倒れたルシアスの前に暗殺者!「確実に殺せ」と命令されていた
リーシェットがルシアスのもとへ戻ると、状況は最悪でした。
魔力暴走によってルシアスは弱り、地面に倒れています。
口からは血。
普段の圧倒的な強さは見る影もありません。
そして、そのそばには彼を殺そうとする人物がいます。
「確実に殺せって言われてるんだ」
男ははっきりと口にします。
「確実に殺せって言われてるんだ」
これによって、
「ルシアスの暴走は単なる事故だったのでは?」
という可能性はほぼ消えます。
少なくとも、誰かがルシアスの死を望み、実行役へ命令していることは確かです。
増幅剤。
抑制剤が用意されていない不自然さ。
黒の森。
魔力暴走。
暗殺者。
すべてが一つにつながります。
ただし、第4話では依頼主の正体までは判明しません。
皇室内の誰なのか。
皇后と関係があるのか。
別の勢力が動いているのか。
ここは今後の重要な謎として残されています。
リーシェットはなぜ暗殺者の前に出た?
普通なら逃げる場面です。
リーシェットは9歳。
魔力もありません。
相手はルシアスを殺すために来た人物です。
しかしリーシェットはその場を離れません。
そして男へ、
ルシアスが自分を助けてくれたこと
を伝えます。
だから、
最後にお別れを言わせてほしい
と頼むのです。
本当に「お別れ」を言うためではない?
もちろん、リーシェットがルシアスの死を受け入れたとは考えにくいでしょう。
直前まで、
「助けなければ」
と考えて戻ってきたのです。
「最後にお別れを言わせてほしい」という言葉は、
ルシアスのそばまで近づくための口実
である可能性が高そうです。
暗殺者はリーシェットを脅威だとは思っていません。
魔力のない小さな少女。
自分たちに何ができるはずもない。
だからこそ近づかせても問題ないと考えたのでしょう。
しかし、その判断には致命的な見落としがあります。
リーシェットは、
ただの9歳の少女ではありません。
「私は魔術の祖」第4話ラストでリーシェットが覚醒?
倒れたルシアスのもとへたどり着いたリーシェット。
彼女の中には、これまで多くのものを失ってきた痛みがあります。
エルデン家の長女という立場。
父と母からの愛情。
家族の役に立ちたいという願い。
そして魔力さえありません。
しかしリーシェットには、
一つだけ絶対に揺らがない事実
があります。
それが、
「私は魔術の祖」
ということです。
ここで第4話は終了します。
魔力ではなく知識がリーシェットの武器になる
第1話から一貫して、
「リーシェットには魔力がない」
ということが彼女の弱点として扱われてきました。
父親にも認めてもらえず、
白の魔力も発現せず、
偽物の公女と疑われ、
ついには黒の森へ捨てられました。
しかし本当は、
魔力がない=何もできない
ではありません。
リーシェットには、魔術の祖として蓄積してきた知識があります。
そしてルシアスが今必要としているのも、より強い魔力ではなく、
暴走した魔力を止める方法
です。
つまり第4話のラストは、
これまで「役立たず」と扱われてきたリーシェットの能力が、
初めて誰かの命を救う力へ変わる瞬間
の直前だと考えられます。
第5話では、魔力を持たないリーシェットがどのようにルシアスを救うのかが最大の見どころになりそうです。
第4話で分かった「黒の魔力」と白の魔力の関係を整理
ここまでに明らかになった魔力設定を整理すると、作品の世界観がかなり見えやすくなってきました。
白の魔力
エルデン家に代々受け継がれてきた力。
第3話では、
黒の森の瘴気を抑える能力
を持つことが判明しました。
長子に現れるとされていましたが、現在はリーシェットではなく妹セリーナに発現しています。
黒の魔力
ルシアスが持つ特殊な魔力。
「破壊」と「侵食」を意味する特性を持っています。
さらに、
黒の森の瘴気と同じ特性
を持っていることが第4話で明らかになりました。
そのため黒の森の中で魔力を解放すると、瘴気と共鳴して制御不能になる危険があります。
白と黒は今後の物語の中心になる?
非常に気になるのは、
白の魔力が黒の森の瘴気を抑える
という設定です。
ルシアスの黒の魔力がその瘴気と同じ特性なら、
白の魔力がルシアスの黒の魔力にも何らかの影響を与えられる可能性があります。
ここからは第4話時点での考察ですが、
白の魔力
=黒の魔力を抑える鍵
になる可能性もありそうです。
そうなると、本来白の魔力を継ぐはずだったリーシェットと、黒の魔力を持つルシアスの出会いそのものにも、より大きな意味が生まれます。
ただし現在、白の魔力を発現しているのはセリーナ。
リーシェット本人には魔力がありません。
このねじれた状態が今後どう解決されるのかは、物語全体の大きな謎です。
第4話で注目したい5つの伏線を考察
1. 誰がルシアスに増幅剤を飲ませた?
第4話最大の謎です。
ルシアスの暴走状況から、リーシェットは増幅剤の使用を疑っています。
そして終盤では暗殺者が、
「確実に殺せと言われている」
と発言。
何者かによる暗殺計画が存在する可能性は極めて高くなりました。
ただし依頼主はまだ判明していません。
2. 皇后は暗殺に関わっている?
ルシアスは妾腹の皇子。
皇后には実子の第四皇子がいます。
皇位継承という点では動機になり得る構図ですが、第4話だけで皇后を黒幕と断定することはできません。
ここは事実と考察を分けておく必要があります。
3. 黒の魔力と黒の森の関係
ルシアスの魔力は黒の森の瘴気と同じ特性を持っています。
なぜ人間であるルシアスが、魔獣を生み出す瘴気と同種の力を持っているのでしょうか。
ルシアスの出生そのものに、さらに大きな秘密が隠されている可能性もありそうです。
4. リーシェットの知識で魔力暴走を止められる?
リーシェットは魔術の祖。
魔力制御の歴史も、暴走の仕組みも理解しています。
魔力そのものを持っていなくても、知識によってルシアスを救える可能性があります。
第5話で最も注目したい部分です。
5. 白の魔力はルシアスを救う鍵になる?
白の魔力が黒の森の瘴気を抑えられるなら、同じ性質を持つルシアスの黒の魔力にも作用するのではないか。
第4話だけではまだ答えは出ていません。
しかし「白」と「黒」という対照的な特別な魔力が、ここまで物語の中心へ置かれている以上、今後両者が深く結び付く可能性は高そうです。
『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』第4話の疑問Q&A
ルシアスの魔力は何色?
ルシアスが持っている特殊な魔力は黒の魔力です。
「破壊」と「侵食」を意味する特性を持っています。
黒の魔力と黒の森にはどんな関係がある?
ルシアスの黒の魔力は、黒の森の瘴気と同じ特性を持っています。
そのため黒の森の中で魔力を解放すると共鳴し、制御が効かなくなる危険があります。
ルシアスはなぜ魔力を暴走させた?
直接的には、黒の森の瘴気との共鳴によって制御が難しくなったとリーシェットは判断しています。
さらに増幅剤を意図的に飲まされた可能性も示唆されています。
抑制剤とは?
魔力が暴走した際に、それを抑えるための薬です。
リーシェットによれば魔術師にとって必要なもので、ルシアスほどの魔術師が持っていないことを不自然に感じています。
増幅剤とは?
魔力を強める薬です。
制御が未熟な魔術師には非常に危険で、暴走を招く可能性があります。
リーシェットは、誰かがルシアスへわざと飲ませたのではないかと疑っています。
誰がルシアスを殺そうとしている?
第4話では黒幕までは分かりません。
ただしルシアスの前に現れた人物が「確実に殺せと言われている」と話しているため、暗殺命令が存在することは強く示されています。
リーシェットはなぜ逃げなかった?
ルシアスが自分を救ってくれたからです。
また魔術の祖であるリーシェットには、現在のルシアスが魔力暴走によって戦える状態ではないことが理解できました。
魔力のないリーシェットにルシアスを助けられる?
第4話ではまだ救出方法までは描かれていません。
しかし最後にリーシェットが「私は魔術の祖」と自覚しているため、前世の魔術知識を使ってルシアスを救おうとしている可能性が高いでしょう。
『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』第4話ネタバレまとめ
『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』第4話では、第3話から引っ張られてきたルシアスの魔力について、一気に重要な情報が明かされました。
- ルシアスは魔獣の群れを圧倒できるほど強い
- 残っていた魔獣がリーシェットを襲う
- ルシアスがリーシェットを守る
- ルシアスの特殊な魔力は「黒の魔力」
- 黒の魔力は「破壊」と「侵食」の特性を持つ
- ルシアスの魔力は黒の森の瘴気と同じ性質
- 黒の森で魔力を使うと瘴気と共鳴する
- 共鳴によって魔力制御が効かなくなる
- リーシェットはルシアスが十分な魔力制御を習っていないと見抜く
- ルシアスの魔力量は非常に大きい
- 魔力暴走時には本来「抑制剤」が必要
- しかし抑制剤がすぐに用意されない
- ルシアスは出血し、急速に弱っていく
- それでもリーシェットを逃がそうとする
- 魔力に関する薬には「増幅剤」もある
- 増幅剤は制御が未熟な魔術師には非常に危険
- リーシェットは誰かが故意にルシアスへ飲ませた可能性を疑う
- 妾腹の皇太子という立場や、年中魔獣討伐へ送られている状況が暗殺疑惑とつながる
- リーシェットは一度離れるものの、ルシアスを助けるため引き返す
- 倒れたルシアスのそばには暗殺者がいる
- 暗殺者は「確実に殺せと言われている」と発言
- リーシェットは「最後にお別れを言わせて」とルシアスへ近づく
- 最後に「私は魔術の祖」と決意する
第4話の大きな転換点は、
「厄災」と恐れられていたルシアスが、実は自分の強大な魔力に最も苦しめられている
と分かったことです。
周囲から見れば、魔獣を一人で倒せる恐ろしい皇太子。
しかし実際には、満足な魔力制御を教わっておらず、黒の森では瘴気との共鳴によって自分自身を傷つけてしまいます。
しかも、そんな弱点を利用して命まで狙われている可能性があります。
そして対照的なのがリーシェットです。
ルシアスには圧倒的な魔力がある。
リーシェットには魔力がない。
一見すれば正反対の2人です。
しかしルシアスに足りない「魔力を制御する知識」を、リーシェットは誰よりも持っています。
力はあるが制御できないルシアス。
力はないが、その扱い方を誰よりも知っているリーシェット。
この組み合わせが、第4話で初めてきれいにかみ合いました。
さらに感情面でも大きな変化があります。
リーシェットはこれまで、
「家族の役に立ちたい」
と願い続けてきました。
しかしエルデン家では、その願いは受け入れてもらえませんでした。
そんな彼女が初めて、
自分の意志で「この人の役に立ちたい」と思って引き返した相手
がルシアスです。
第1話の未来では、そのルシアスがリーシェットを、
「僕の家族」
と呼んで迎えに来ます。
第4話は、その未来へつながる重要な一歩だったのではないでしょうか。
そして第5話最大の注目点は、
魔力を持たないリーシェットが、魔術の祖としてどのようにルシアスを救うのか。
「魔力がないから役に立たない」と家族から捨てられた少女が、その知識で皇太子の命を救えるのだとしたら、リーシェットにとって大きな転機になります。
作品全体の結末、リーシェットの出生の秘密、白と黒の魔力の関係、ルシアスとの恋愛結末については、『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』原作ネタバレ・結末まとめでも詳しく整理しています。
