『帰ってきたスキャンダルメーカー』を読み進めていて、「ベラと一緒にいるアルバートって何者?」「もしかしてベラよりヤバい黒幕なの?」と気になっていませんか。
序盤では、どうしてもヘリオットを直接苦しめてきた従妹ベラへ目が向きます。
ベラは自分の問題を何度もヘリオットへ押しつけ、ついにはカイラス公爵のブローチを盗んだという重大な濡れ衣まで着せます。
ところが物語を先読みすると、敵側の構図は「ベラVSヘリオット」だけでは終わりません。
そこに入ってくる重要人物が、アルバート・キングスリーです。
アルバートはベラと関わりながら、むしろ人を動かし、利用する側として注目される人物。彼の存在が見えてくることで、『帰ってきたスキャンダルメーカー』は単純な悪女ざまあから、複数の思惑が交差する社交界サスペンスへ変わっていきます。
ただし、ここで注意したいのが「アルバート=すべての事件を一人で仕組んだ最終黒幕」と単純化しないこと。
ヘリオットには叔父一家との問題や両親の死をめぐる疑惑もあり、敵は一人ではありません。
この記事では、アルバートの正体、ベラとの関係、カイラスとの対立、そして本当に黒幕と呼べる人物なのかを、韓国原作の先読み情報をもとに整理していきます。
- アルバート・キングスリーは物語後半で重要度が増す敵対人物
- ベラと密かに関係する男性として注目される
- ベラに使われるだけでなく、むしろ他人を利用する側の人物
- カイラスと対立する構図が重要になる
- ベラだけを最終ボスだと思って読むと物語の裏側を見落としやすい
- ただし作品全体のすべてを操る絶対的黒幕と断定するのは慎重にしたい
『帰ってきたスキャンダルメーカー』アルバートの正体は?

アルバートの正体を簡単に言えば、ベラの周囲に現れる単なる取り巻きではなく、物語の裏側で人間関係を動かす重要な敵対人物です。
漫画の序盤ではベラの悪行がかなり目立つため、「今回のラスボスはベラなんだな」と思いやすいですよね。
ところがアルバートが見えてくると、悪役側にもさらに奥行きがあることが分かります。
アルバート・キングスリーはカイラス側とも関係する人物
アルバート・キングスリーは、カイラスとも無関係な第三者ではありません。
原作ではカイラス側とのつながりを持ち、物語が進むほどカイラスとの対立や知略戦に関わってくる人物です。
つまり、アルバートが重要なのは「ベラと仲がいいから」だけではありません。
ヘリオット側にカイラスがいるように、悪役側にも単純な感情論では動かない人物がいる。
この対称性によって物語が一段複雑になります。
ベラがヘリオットへ向ける悪意は分かりやすいものです。
自分の問題を押しつける。ヘリオットを悪女として扱わせる。自分は善良な令嬢であり続ける。
ところがアルバートは、それより一歩引いたところから人を見るタイプ。
「この人間の欲望を使えば何ができるか」という視点で人物を利用する側として読むと、彼の不気味さが見えてきます。
ベラの兄ではなく別の重要人物
アルバートについては、序盤の描写から「ベラと密会しているこの男性は誰?」「兄なの?」と混乱しやすい部分があります。
ですが、先読み情報では名前が挙がるのはアルバート・キングスリーです。
ここを押さえておくと、今後の展開がかなり理解しやすくなります。
彼をベラ一家の単なる身内として見ると、なぜ秘密めいた形で関わるのか、なぜカイラス側との対立へ話が広がるのかが見えにくくなってしまいます。
漫画版ではキャラクター構成や役割が原作から整理される可能性があります。原作と漫画で名前や役割の見せ方に違いが出る場合は、漫画版の描写を優先して確認するのがおすすめです。
アルバートとベラの関係は?誰が誰を利用している?
アルバートの記事で一番気になるのは、やはりベラとの関係ですよね。
「二人は恋人なの?」「アルバートはベラの味方?」「ベラがアルバートを利用している?」と考えたくなります。
でも、この関係を単純な恋愛や共犯関係だけで見ると、本作のおいしい部分を少し逃してしまいます。
ベラはヘリオットを利用する側だった
まず、ベラ自身の立ち位置を整理しておきましょう。
ベラは長い間、ヘリオットを自分の身代わりとして利用してきました。
問題を起こしたらヘリオットの仕業にする。
それを何度も繰り返す。
やがて社交界では、ベラが詳しく説明しなくても「あのヘリオットならやりそう」と思われるようになる。
つまりベラは、ただ嘘をつく人物ではありません。
人の評価や社会的な印象を使って、自分が有利になる状況を作る人物です。
このベラの悪事や、善良な令嬢という仮面がどのように崩れていくのかは、作品全体のネタバレ記事でも大きなポイントになっています。
そのベラさえ「使える人間」と見るのがアルバート
面白いのはここからです。
ヘリオットに対しては「利用する側」だったベラが、アルバートとの関係では必ずしも一番上に立っているとは限りません。
先読み情報では、アルバートは人を操ることを好む人物として認識されています。
つまりアルバートから見れば、ベラの美貌、欲望、ヘリオットへの敵意、社会的な立場さえ、自分の目的に使える材料になり得るわけです。
ここ、かなり面白い構造ですよね。
| 人物 | 利用する相手 | 主な武器 |
|---|---|---|
| ベラ | ヘリオットや周囲の人々 | 信用・美貌・噂・印象操作 |
| アルバート | ベラを含む周囲の人物 | 人間心理・欲望・策略 |
| ヘリオット | 帰還後は社交界そのものを逆利用 | 悪評・注目・人脈・判断力 |
| カイラス | 敵の思惑を読みながら対抗 | 地位・情報・知略 |
「利用するベラ」と「ベラまで利用しようとするアルバート」。
この二重構造が見えてくることで、ベラは絶対的なラスボスではなくなります。
悪女だと思っていたベラの背後に、さらに人を盤上の駒として見る人物がいる。
アルバートの存在が怖いのは、この一段深い位置にいるところです。
アルバートは本当に黒幕?黒幕説を検証
では、アルバートは『帰ってきたスキャンダルメーカー』の黒幕なのでしょうか。
ここは「はい、全部アルバートがやりました」と言い切らないほうが正確です。
アルバートは物語後半の重要な敵であり、他人を利用して動かす側の人物ですが、作品に存在するすべての悲劇の唯一の元凶とは整理しにくいからです。
アルバートが黒幕に見える理由
黒幕説が出やすい一番の理由は、ベラとの立場の違いです。
ベラは悪意が表へ出やすい人物です。
ヘリオットを嫌う。
罪を押しつける。
自分の立場を守る。
読者から見ても「この人が敵だ」と分かりやすいんですよね。
一方のアルバートは、自分が表へ出て全部を実行するというより、他人の感情や弱点を利用するタイプとして見えてきます。
こういうキャラクターは、物語の奥にいるほど黒幕感が強くなります。
しかも相手が、すでに十分悪役として成立しているベラ。
そのベラさえ自分の思惑へ組み込もうとしているなら、「本当の敵はこっちなのでは?」と思うのも自然です。
ただし叔父一家と両親の死という別軸もある
しかし、『帰ってきたスキャンダルメーカー』にはもう一つ大きな敵の軸があります。
それが叔父一家とヘリオットの両親の死をめぐる疑惑です。
ヘリオットが復讐する理由は、ベラから受けた嫌がらせだけではありません。
物語が進むにつれて、自分を引き取った叔父一家が両親の死にも関係していた可能性へ近づきます。
つまり敵対構造は、こんなふうに整理すると分かりやすいです。
- ベラ:ヘリオットを直接傷つけ、悪評を押しつけてきた人物
- アルバート:他人の欲望を利用し、裏から動かす重要な敵
- 叔父一家:ヘリオットの家族・過去・両親の死につながる根深い問題
だからアルバートを「唯一の最終黒幕」と呼んでしまうと、叔父一家の問題が抜け落ちてしまいます。
私なら、アルバートは「ベラより一段奥で動く策士型の敵」と捉えるのが一番しっくりきます。
本作には「黒幕が一人」というより複数の支配者がいる
ここが本作の面白いところです。
一般的なざまあ作品なら、最後にすべての悪事を指示していた黒幕が現れ、その人物を倒して終了という構造もあります。
でも『帰ってきたスキャンダルメーカー』は、少し違います。
ヘリオットを傷つけてきた人々は、それぞれ別の欲望を持っています。
自分の立場を守りたい人。
誰かを支配したい人。
他人を利用して権力を得たい人。
家族という立場を利用する人。
だからヘリオットが戦っているのは、一人の魔王というより、複数の人間がそれぞれの利益のために他人を利用する構造なんですよ。
この視点で読むと、アルバートの役割もかなり見えやすくなります。
アルバートとカイラスはなぜ対立する?
アルバートが重要人物になるもう一つの理由が、カイラスとの対立です。
ヘリオットとベラだけなら、物語は令嬢同士の社交界バトルとして進められます。
でもそこへアルバートとカイラスが入ることで、戦いはもっと大きな知略戦になります。
アルバートは「人を動かす」タイプの敵
アルバートの厄介さは、自分一人の力だけで勝とうとしないところです。
人には欲があります。
嫉妬もあります。
劣等感もある。
そして誰かに認められたいという気持ちもあります。
そうした感情を理解し、相手が自分から動くよう仕向ければ、自分自身が前面へ出なくても状況を変えられます。
ベラがヘリオットへの敵意を持っているなら、その感情を利用できる。
欲深い人間がいれば、その欲を刺激できる。
こうした敵は、単純に剣で倒すより厄介です。
自分が一歩も動いていないように見えるのに、周囲だけが都合よく動いている。
アルバートの黒幕感は、このタイプの不気味さから来ています。
カイラスはアルバートと同じ「頭を使う側」の人物
だからこそ対抗するカイラスの存在が効いてきます。
カイラスもまた、力だけで問題を解決する男性ではありません。
ヘリオットの復讐を全部代行して、敵をまとめて処刑して終了というタイプではなく、状況や人物を読みながら彼女を支えます。
アルバートが他人を自分の目的のための駒として見るなら、カイラスはヘリオット本人の意思を尊重しながら力を貸す。
同じ「頭の切れる男性」でも、人との向き合い方が反対なんですよね。
| 比較 | アルバート | カイラス |
|---|---|---|
| 人との関わり | 利用・操作する | 本人の意思を尊重する |
| ベラ・ヘリオットへの姿勢 | 欲望や弱点を見る | 能力や選択を見る |
| 知略の使い方 | 自分の目的のため | ヘリオットの戦いを支えるため |
| 物語上の役割 | 支配する側 | 共に戦う側 |
この違いがかなり大きいです。
アルバートとカイラスの対立は、単なる「悪いイケメンVS良いイケメン」ではありません。
他人を駒として扱う知性と、相手の主体性を守る知性の対決として見ると、ぐっと面白くなります。
アルバートが登場すると作品ジャンルが変わって見える
アルバートの存在は、ストーリーそのものの見え方も変えます。
序盤だけなら、この作品はかなり分かりやすい復讐ロファンです。
性悪な従妹。
虐げられたヒロイン。
修道院追放。
帰還して反撃。
ここだけでも十分おいしいですよね。
でもアルバートが物語の裏側へ入ってくると、単純な構図ではなくなります。
「悪女ベラを倒す話」から社交界サスペンスへ
もし敵がベラだけなら、ゴールは分かりやすいです。
ベラの嘘を暴く。
ヘリオットの濡れ衣を晴らす。
ベラを失墜させる。
これで終われます。
ところがアルバートが絡むと、読者は別の疑問を持つことになります。
「ベラは誰とつながっている?」
「この人物は何を狙っている?」
「誰が本当に誰を利用している?」
さらに両親の死や叔父一家の秘密まで加わる。
すると物語は、敵を知っている復讐劇から、敵の全体像そのものを解き明かすサスペンスへ変化します。
ここが『帰ってきたスキャンダルメーカー』の中盤以降でかなり楽しみなところです。
ベラは「敵」だがアルバートは「構造」を見せる人物
ベラは、読者が怒りを向ける対象として非常に分かりやすい人物です。
でもアルバートは違います。
彼の存在によって、「悪い人間が一人いるから事件が起きる」という単純な話ではないことが見えてきます。
人を利用したい人間がいる。
そして利用されるだけの欲望を持っている人間もいる。
その思惑が重なると、一人の少女へ巨大な悪意が集中することがある。
ベラがヘリオットへ直接向けられた刃なら、アルバートは刃を握る手が一つではないことを読者へ知らせる人物なのかもしれません。
アルバートの末路は?最後まで勝ち逃げする?
「黒幕っぽいのは分かった。でも最終的にはどうなるの?」というところも知りたいですよね。
安心していいのは、本作が悪役側を最後まで放置して終わる作品ではないことです。
悪役側は最終的に暴かれ処罰される方向へ
原作終盤では、ヘリオットの復讐が実を結び、敵対してきた人物たちが最後まで勝ち逃げするわけではありません。
アルバート側の企みも、カイラスたちとの対立の中で優位を保ち続けることはできなくなります。
つまり、アルバートがヘリオットやカイラスを最後まで操り続けて大勝利するようなバッドエンドではありません。
人を駒のように扱ってきた側が、最終的には自分の計画を崩される。
復讐作品として必要なカタルシスは、きちんと用意されていると考えていいです。
具体的な刑罰は断定しすぎないほうがいい
一方で、ベラの末路と同様、アルバートについても具体的な刑罰の細部は慎重に扱いたいところです。
ネット上では非常に具体的な処罰や犯罪内容まで書かれている場合がありますが、公開状態で確認できる情報には限界があります。
アルバートがどの罪で何年投獄される、といった細かな処罰まで確定情報として書くのは避けたほうが安全です。確認できる大きな流れとしては、彼の思惑は最後まで成功せず、悪役側が追い詰められ処罰される方向へ進みます。
漫画版では原作から人物の役割や事件の構成が整理される可能性もあるため、最終的な描写は漫画版の展開も追っていきたいですね。
アルバートをベラ・叔父一家と比較すると役割がわかる
アルバートが黒幕なのか迷ったら、悪役三者を比較するとかなり整理しやすくなります。
| 人物 | ヘリオットへの影響 | 象徴するもの |
|---|---|---|
| ベラ | 罪を押しつけ悪評を作る | 嫉妬・虚像・社会的な印象操作 |
| アルバート | ベラなど周囲の人物を利用して暗躍 | 操作・策略・人間心理の利用 |
| 叔父一家 | 家族という立場でヘリオットを支配 | 過去・家族支配・両親の死の秘密 |
三者とも悪役ではありますが、役割はかなり違います。
ベラは「ヘリオットへ直接向けられた悪意」。
叔父一家は「ヘリオットの過去と居場所を支配する存在」。
そしてアルバートは「他人の悪意や欲望をさらに利用する存在」。
この構造が分かれば、「黒幕は誰?」という質問にも少し違う答えが見えてきます。
この作品には、すべての悪を背負う一人の黒幕がいるというより、それぞれ違う方法で他人の人生を支配しようとする人物がいる。
だからヘリオットの勝利も、一人を倒して終わりではありません。
自分につけられた悪評を壊し、家族という名の支配から離れ、人を操る側の策略も退ける。
それら全部を通して、自分の人生を取り戻していくんです。
似た復讐ロファンと比べるとアルバートの異質さが分かる
同じマンガたのし屋で紹介している『私の復讐のやり方』も、奪われた家門や人生を取り戻すために知略で敵へ立ち向かう復讐ロマンスです。

ただ、『帰ってきたスキャンダルメーカー』では、ヘリオット側だけでなく敵側も「誰をどう動かすか」を考えているのがポイント。
アルバートが入ることで、復讐が一方的な反撃ではなく、互いに相手の次の手を読むゲームに近づいていきます。
また、他人から悪役に仕立てられた主人公が自分の評価を取り戻していく作品が好きなら、『悪役に仕立てあげられた令嬢は財力を隠す』も近い読後感があります。

「他人に作られた自分」というテーマで比べると、ヘリオットが戦っているものもさらに見えやすくなりますよ。
アルバートについてよくある疑問
アルバートはベラの兄なの?
先読み情報で重要人物として名前が挙がるのは、アルバート・キングスリーです。
ベラと密かに関わる描写から身内のように見える場合もありますが、単なる「ベラの兄」という位置づけで理解すると、物語後半の役割を捉えにくくなります。
アルバートとベラは恋人なの?
二人の関係は、単純な恋愛関係だけで捉えるより、互いの欲望や目的が絡む関係として見るほうが分かりやすいです。
特にアルバートは、ベラの感情や立場を利用する側として注目されます。
アルバートが本当の黒幕?
ベラより奥で動く重要な策士型の敵ではありますが、作品内のすべての悲劇を一人で仕組んだ唯一の黒幕と断定するのは慎重にしたほうがよいです。
叔父一家や両親の死をめぐる問題など、別の大きな敵対軸も存在します。
アルバートはカイラスより頭がいい?
アルバートは人を操作することに長けた敵として登場しますが、最終的に彼の思惑が最後まで成功するわけではありません。
カイラスも知略を使ってヘリオットを支えるため、二人の対立は今後の大きな見どころになります。
アルバートは最後にどうなる?
悪役側が最後まで勝ち逃げする結末ではなく、アルバート側もカイラスたちとの対立の中で追い詰められていきます。
ただし、具体的な刑罰や最終場面の細部については、確認できる公開情報以上に断定しないほうが安全です。
アルバート以外の悪役や最終結末も知りたい
アルバートだけでなく、ベラの末路、叔父一家と両親の死、カイラスとヘリオットの恋愛、最終的な復讐の決着までまとめて知りたい方は、『帰ってきたスキャンダルメーカー』韓国原作の結末ネタバレで物語全体を整理しています。

アルバートを単独で見るより、ベラや叔父一家と並べて読むと、「誰が黒幕なのか?」という疑問への答えもかなり見えやすくなりますよ。
まとめ|アルバートはベラより一段奥で動く策士型の敵
『帰ってきたスキャンダルメーカー』のアルバート・キングスリーは、ベラのそばにいるだけの脇役ではありません。
ベラがヘリオットを直接苦しめる悪女なら、アルバートはそのベラの欲望や感情すら利用しようとする一段奥の敵として見ると分かりやすいです。
- アルバートは物語後半で重要になる敵対人物
- ベラと密かに関係し、彼女を利用する側としても見えてくる
- 人の欲望や弱点を使う策士型のキャラクター
- カイラスとの知略戦が重要な見どころになる
- ベラだけが最終的な敵ではないことを読者へ示す存在
- ただし作品すべての事件を操った唯一の黒幕とは断定しにくい
- 叔父一家と両親の死という別の大きな敵対軸もある
- 悪役側は最終的に追い詰められ、処罰される方向へ進む
私がアルバートを面白いと思うのは、彼の登場によってベラの見え方まで変わるところです。
それまでのベラは、ヘリオットの人生を好き勝手に動かす側でした。
罪を押しつける。
悪評を作る。
自分だけは善良な令嬢として振る舞う。
完全に「利用する側」です。
ところがアルバートが出てくると、そのベラ自身もまた、誰かから「利用できる人間」として見られている可能性が出てきます。
この瞬間、敵側にも階層が生まれるんですよね。
ベラは人を騙す。でもアルバートは「人がなぜ騙され、なぜ動くのか」そのものを使う。
だから怖い。
そして、そんなアルバートと対になるのがカイラスです。
アルバートもカイラスも、周囲をよく見て頭を使う人物。
でもアルバートは人を自分の計画へ組み込み、カイラスはヘリオット自身の選択を尊重します。
人を動かす知性と、人が自分で動くことを支える知性。
この対比で二人を見ると、単なる善悪以上に面白くなってきます。
そして何より、アルバートの存在によって『帰ってきたスキャンダルメーカー』は「ベラに復讐して終わり」の物語ではなくなります。
誰が誰を利用しているのか。
叔父一家は何を隠しているのか。
ヘリオットの両親には何が起きたのか。
複数の秘密がつながっていき、社交界の表面を一枚めくるたびに、その下から別の思惑が出てくる。
漫画版を読み進めるなら、ベラの言動だけではなく、アルバートが誰と接触し、誰の感情を刺激し、誰に動かせようとしているのかにも注目してみてください。
「ベラがラスボスだと思っていたのに、話がずいぶん大きくなってきたぞ」と感じ始めたところから、本作の第二の面白さが始まります。
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