『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』第5話では、第4話で絶体絶命だったルシアスを、リーシェットがついに救います。
ただし、魔力を持たないリーシェットが使ったのは、強力な攻撃魔法ではありません。
切り札になったのは、前世で「魔術の祖」だった彼女だからこそ知っている魔術式と魔術陣の知識でした。
しかも今回明らかになるのは、単なる救出方法だけではありません。
リーシェットにとって、自分の膨大な知識はこれまで「家族から愛されるために身につけたもの」でありながら、同時に自分を子供らしく見せなくしてしまう原因でもありました。
そんなリーシェットに対して、ルシアスが初めて向けた言葉が大きな意味を持ちます。
「努力家なんだね、リシーは」
できて当然と扱われ続けたリーシェットが、初めて「結果」ではなく「頑張ったこと」を認めてもらう。
第5話は、2人の関係が大きく変わり始める重要なエピソードでした。
第1話から現在までの流れをまとめて追いたい方は、『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』各話ネタバレまとめもあわせてチェックしてください。

また、ルシアスの黒の魔力が暴走した原因や増幅剤、暗殺計画については、第4話の詳しいネタバレと暗殺計画から読むと今回の展開がより分かりやすいです。
『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』5話ネタバレ

第5話は、第4話ラストの直後から始まります。
黒の森で魔力を暴走させ、倒れてしまったルシアス。
その周囲には、彼を「確実に殺せ」と命じられた男たちがいました。
リーシェット自身にも魔力はありません。
普通に考えれば、9歳の少女がこの状況をひっくり返す方法などないはずです。
しかしリーシェットには、ほかの誰にもない武器がありました。
魔術の祖リシュミアとして積み重ねた知識です。
リーシェットはルシアスの手に魔術陣を描く
第4話の最後、リーシェットはルシアスを殺そうとしている男に「最後にお別れを言わせてほしい」と頼みました。
一見すると、本当に別れを告げるためルシアスへ近づいたように見えます。
しかしリーシェットの狙いは別にありました。
ルシアスへ近づいたわずかな時間を使い、彼の手に魔術陣を描いていたのです。
しかもリーシェットには魔力がありません。
そこで使ったのが、そこにあった血でした。
ルシアスの手には赤い円形の術式が描かれます。
直後、それまで動くことすら難しかったルシアスが立ち上がりました。
暗殺者たちは驚きます。
「どうして動ける!?」
ルシアスは魔力を再び扱えるようになり、自分を取り囲んでいた男たちを圧倒していきます。
リーシェット自身も認めている通り、ルシアスの戦闘力そのものは圧倒的でした。
問題だったのは弱いことではありません。
強すぎる魔力を制御できなかったことだったのです。
リーシェットはどうやってルシアスの暴走を止めた?
第5話の最大のポイントがここです。
リーシェットはルシアスへ新しい力を与えたわけではありません。
むしろ逆。
暴走していた魔力の一部を一時的に封じることで、もともと強いルシアスを戦える状態へ戻しました。
血で描いたのは魔力を一時的に封じる術式
戦いが終わった後、ルシアスの手にはリーシェットが描いた赤い魔術陣が残っています。
リーシェットは、この術式について説明します。
本来、魔術式は魔力によって描くもの。
魔力で描かれていれば簡単には消えません。
しかしリーシェットには魔力がないため、今回は血で代用しました。
だから問題があります。
血がかすれたり、描いた線が崩れたりすると、術式そのものが解けてしまうのです。
リーシェットがルシアスに短時間で敵を片付けてもらおうとしたのは、このためでした。
つまり「30秒」という時間そのものに厳密な魔術的制限があったわけではありません。
血で急造した魔術陣がいつ崩れるか分からなかったから、できるだけ早く戦いを終わらせる必要があったということです。
ここは第5話で誤解しやすいポイントなので押さえておきたいですね。
魔術式と魔術陣の仕組みも判明
第5話では、この世界の魔術の基本的な仕組みもリーシェットの口から説明されます。
リーシェットによれば、魔力というのは、ただ持っているだけでは力の塊にすぎません。
その力を何に使うのか。
どのように動かすのか。
それを指示する役割を持つのが魔術式です。
そして、その魔術式を模様として組み上げたものが魔術陣になります。
簡単に整理すると、
- 魔力=魔術を動かすエネルギー
- 魔術式=魔力をどう使うか指示する仕組み
- 魔術陣=魔術式を形として組み上げたもの
というイメージです。
ルシアスは膨大な魔力を持っています。
しかし第4話で判明した通り、その魔力を十分に制御する方法を学んでいません。
だから黒の森の瘴気と共鳴すると、一気に暴走してしまいました。
一方のリーシェットは魔力こそありませんが、魔力をどう扱うべきなのかを誰より理解している。
第5話で、この2人の能力がきれいにかみ合います。
なぜ魔力のないリーシェットの魔術陣が発動した?
ここで一つ疑問が残ります。
魔術式は魔力を流し込むことで発動する。
それなら、魔力を持たないリーシェットが血で描いただけの魔術陣が、なぜ発動したのでしょうか。
その答えも第5話で説明されています。
ルシアスから漏れ出していた魔力を利用した
リーシェット自身も、本来なら自分が血で描いた術式だけでは意味がないと理解しています。
そこで利用したのが、暴走によってルシアスの体から漏れ出していた魔力でした。
リーシェットが描いたのは、魔力を一時的に封印するための魔術式。
そこへ暴走中のルシアス自身の魔力が流れ込み、術式を発動させたわけです。
つまりリーシェットは、
「自分に魔力がないなら、ルシアスからあふれている魔力を使えばいい」
と瞬時に考えたことになります。
かなり強引な方法だったようですが、この判断によってルシアスの暴走は一時的に抑えられました。
そしてリーシェットには確信もありました。
ルシアスは、暴走さえ抑えられれば自力で敵に勝てるほど強い。
実際、制御を取り戻したルシアスは暗殺者たちを圧倒しています。
第5話で証明されたのは、リーシェットが「魔力がないから何もできない少女」ではないということです。
むしろ彼女は、魔力そのものではなく魔術の構造を理解することで戦況を変えられる人物でした。
抑制剤も発見!ルシアスの暴走は落ち着く
敵を倒した後、リーシェットはそこで安心して見とれている場合ではないと我に返ります。
ルシアスを根本的に落ち着かせるためには、まだ必要なものがあったからです。
抑制剤です。
魔術陣はあくまで応急処置だった
第4話では、魔力暴走を起こした魔術師が使用するはずの抑制剤が、なぜかすぐに出てきませんでした。
リーシェットは、これが異常だと気付いています。
第5話では戦闘後、ようやく抑制剤を見つけます。
リーシェットが血で描いた魔術陣は、あくまでも緊急時の応急処置。
魔術陣によって一時的に暴走を抑え、その間にルシアス自身の圧倒的な戦闘力で敵を倒し、最後に抑制剤を使用して落ち着かせる。
この流れでようやく危機を乗り切ることができました。
ここまでを見ると、第4話から第5話にかけての救出は、
- 黒の魔力が瘴気と共鳴する
- 増幅剤を飲まされた可能性が浮上する
- ルシアスの魔力が暴走する
- リーシェットが血で封印の魔術陣を描く
- 漏れ出たルシアス自身の魔力で術式を発動
- 暴走を一時的に抑える
- ルシアスが暗殺者を撃退する
- 抑制剤で状態を落ち着かせる
という一本の流れになっています。
魔力を持たないリーシェットだからこそ、「力で何とかする」のではなく、知識を組み合わせて解決したのが面白いところですね。
リーシェットはなぜ魔術の説明を後悔した?
危機を脱した後、第5話は戦闘とはまったく違う方向でリーシェットの心を掘り下げていきます。
ルシアスから魔術式について尋ねられたリーシェットは、いつものように詳しく説明します。
ところが話し終えた直後、彼女は焦ります。
頭が良すぎることが家族との距離を広げていた
リーシェットは9歳とは思えないほど魔術に詳しい少女です。
当然です。
前世が魔術の祖リシュミア本人なのですから。
しかし、この知識は今まで彼女を幸せにしてくれたわけではありません。
子供が大人の間違いを指摘する。
難しい知識を当然のように語る。
その姿は周囲から見ると、素直でかわいらしい子供というより「生意気」「子供らしくない」と受け取られてしまうことがありました。
リーシェット自身も、それが父や母から嫌われる原因の一つだったのではないかと気にしています。
だからルシアスへ魔術を詳しく説明した後、
「またやってしまった」
と不安になります。
ルシアスにも嫌われるのではないか。
子供らしくないと思われるのではないか。
せっかく自分を助けてくれた人まで、自分から離れてしまうのではないか。
リーシェットの中には、エルデン家で傷つけられてきた経験がまだ強く残っています。
ルシアスはリーシェットの知識をどう受け止めた?
ここでルシアスの反応が、エルデン家の両親とはまったく違いました。
リーシェットが恐れていたような嫌悪も、子供らしくないという拒絶もありません。
「とても博識だね」と素直に認めるルシアス
ルシアスはリーシェットに対し、幼いのにとても博識だと評価します。
それだけではありません。
説明も上手だと認めました。
リーシェットは慌てます。
前世が魔術の祖だから知っている、などとは言えるはずがありません。
そこで、たくさん本を読んできたことや、エルデン家の長子として勉強してきたことを理由として説明します。
するとルシアスは、疑うのではなく、さらに別の角度からリーシェットを見ました。
これだけの知識を身につけるのは大変だっただろう。
そして彼女の頭をなでながら、
「努力家なんだね、リシーは」
と認めるのです。
リーシェットにとって、この言葉は想像以上に大きなものでした。
リーシェットの「がんばった」が切ない理由
第5話で個人的に最も印象に残るのは、派手な戦闘ではなくこの場面です。
リーシェットは前世でリシュミアとして生きていた頃から、優秀な人物でした。
そしてリーシェットとして転生してからも、魔術の知識を学び続けています。
でも彼女が受けてきたのは、努力そのものへの称賛ではありませんでした。
ずっと「できて当然」と思われてきた
リーシェットの回想では、前世リシュミアだった頃も、今世でリーシェットとして生まれてからも、「できて当然」という重圧に追い立てられてきたことが分かります。
努力して結果を出しても、それは当たり前。
期待に応えられなければ、すぐに失望や苛立ちへ変わる。
リーシェットはずっと、そういう世界で生きてきました。
だから家族に認めてもらおうとして、さらに努力します。
もっと勉強すれば。
もっと役に立てれば。
いつか愛してもらえるかもしれない。
しかし第2話では、白の魔力を持っていないというだけで、その努力ごと切り捨てられてしまいました。
そんなリーシェットに、ルシアスは初めて結果ではなく努力した過程を見てくれます。
リーシェットは小さく、
「……がんばった」
と認めます。
この一言が重いんですよね。
魔術の祖でも、天才でも、公爵令嬢でもない。
ただ一人の子供として「頑張ったね」と言ってもらいたかったリーシェットの気持ちが、その短い言葉に詰まっています。
ルシアスといると「あったかい」と感じるリーシェット
ルシアスに努力を認めてもらったリーシェットは、彼に身体を預けながら「あったかい」と感じています。
この場面は、第2話の出会いを思い出すとさらに印象的です。
エルデン家から黒の森へ捨てられたリーシェット。
寒さの中で魔獣に追われ、崖から転落した彼女をルシアスは救いました。
そして温かな場所へ運び、怪我を手当てし、スープまで用意しています。
今回も同じです。
リーシェットは家族から与えてもらえなかったものを、少しずつルシアスから受け取っています。
- 命を助けてもらう
- 身体を気遣ってもらう
- 知識を否定されない
- 努力を認めてもらう
- 安心できる温かさを感じる
第1話の未来では、ルシアスがリーシェットを「僕の家族」と呼んでいます。
第5話は、2人がいきなり恋愛関係になる回ではありません。
むしろもっと手前。
リーシェットがルシアスのそばを「安心できる場所」と感じ始める回と見ると分かりやすいでしょう。
リーシェットとルシアスの師弟関係が始まる伏線?
第5話でもう一つ大きいのは、作品紹介で示されている「リーシェットがルシアスの先生になる」という関係の土台ができたことです。
まだ正式に先生と生徒になったわけではありません。
しかし、今回の2人を見れば役割はかなり明確になりました。
ルシアスに足りないものをリーシェットが持っている
ルシアスには、魔獣を一人で倒せるほどの魔力があります。
リーシェットには、魔力がありません。
力だけ比較すれば、ルシアスの方が圧倒的です。
ところが魔術の知識は逆。
ルシアスは「魔術式とは何か」という基礎部分さえ十分に教わっていません。
一方のリーシェットは魔術の祖。
暴走した魔力を見ただけで原因を考え、現場にあるものだけで魔術陣を組み、ルシアス自身の漏れ出した魔力を利用して発動させます。
2人を整理すると、
- ルシアス=巨大な魔力はあるが、制御する知識が足りない
- リーシェット=魔力はないが、魔術を制御する知識がある
という関係です。
第4話までは「相性が良さそう」という段階でした。
第5話ではそれが実証されました。
リーシェットの知識があれば、ルシアスは自分の力を安全に使える可能性がある。
これが今後の師弟関係につながっていく重要な一歩になりそうです。
ルシアス暗殺の黒幕は判明した?
第4話では、ルシアスを「確実に殺せ」と命じられた人物が登場しました。
そのため第5話で黒幕が明らかになるのでは、と期待した方もいるでしょう。
しかし現時点では、ルシアス暗殺を命じた人物はまだ確定していません。
当主側は皇太子討伐への関与を否定
第5話終盤では、黒の森とは別の場所で怪しい会話が描かれます。
そこで「当主様」と呼ばれる人物のもとへ、皇太子について報告が入ります。
黒の森へ一緒に入ったはずの部下たちが、出てくる時には誰一人ルシアスのそばにいなかったという内容です。
しかし当主側は、皇太子の討伐については「関わるなと言われていただけ」「約束通り何も関与していない」という趣旨の発言をしています。
この言葉をそのまま受け取るなら、第4話でルシアスを殺そうとした暗殺計画と、リーシェットを黒の森へ捨てた側の思惑は、必ずしも同じではない可能性があります。
ただし、これはあくまで登場人物自身の発言です。
本当に一切関与していないのか、それとも何かを隠しているのかまでは第5話だけでは判断できません。
少なくとも、皇后が黒幕、エルデン家が黒幕などと現段階で断定するのは早いでしょう。
皇太子が連れていた少女の正体調査が始まる
終盤では、さらに厄介な問題が浮上します。
報告者は当主へ、山を降りてきた皇太子ルシアスが見知らぬ少女を連れていたと伝えます。
その少女がリーシェットであることを、読者は知っています。
問題は、リーシェットを黒の森へ送った側です。
リーシェットが生きていたことが問題になる
当主は「確実に始末をしろと言ったはず」という趣旨で部下を責めます。
一方、報告している男も心の中で、血の臭いがする状態で森へ送った少女が生き残るはずがないと考えていました。
さらにリーシェットに対して、最後くらい邪魔をせず死ねないのかというほど冷酷な感情まで抱いています。
ここから、第2話でリーシェットへ生肉が渡された意味がさらに重くなります。
当時リーシェット自身は、血の臭いによって魔獣を引き寄せ、自分を殺させるためではないかと推測していました。
第5話の発言を見る限り、リーシェットを黒の森で生き残らせるつもりがなかったこと自体は、かなり明確になったと考えてよさそうです。
ただし、「生肉を渡した目的が魔獣を誘導することだった」という細部まで明言されたわけではないので、そこは引き続き分けて考えておきたいところです。
なぜリーシェットの生存がエルデン家にとって危険?
当主が特に警戒しているのは、リーシェットが生きていたことだけではありません。
彼女がルシアスと一緒にいることです。
リーシェットが自分は公爵家から捨てられたと皇太子へ話せば、エルデン家にとって厄介な状況になる可能性があります。
実際、当主はリーシェットが捨てられたことを皇太子へ話せば、皇家側に余計な材料を与えることになるという趣旨で警戒しています。
これは政治的な意味を含んだ発言と考えられますが、第5話では具体的にどのような問題へ発展するかまでは説明されていません。
そして最後には、
皇太子が連れ出した少女の素性を今すぐ特定するよう命令が下されます。
つまり第5話によって、リーシェットは黒の森を生き延びただけでは終わらなくなりました。
これからルシアスのそばで新しい居場所を見つけようとしても、過去のエルデン家が再び彼女を追ってくる可能性が出てきたのです。
第5話で注目したい5つの伏線
魔術陣はルシアスの暴走対策になる?
今回リーシェットは、急ごしらえの魔術陣だけでルシアスの暴走を一時的に抑えました。
しかも血で描いた不完全なものです。
今後、正式な魔術式を使える環境が整えば、ルシアスの黒の魔力をより安定して制御できる可能性があります。
これはリーシェットが彼の先生になる流れにつながる重要な伏線でしょう。
ルシアスはなぜ魔術式を知らない?
ルシアスほど強い魔術師が、魔術式についてリーシェットへ尋ねることも気になります。
第4話でもリーシェットは、ルシアスが魔力制御や理論を十分に習っていないことに驚いていました。
単に本人が勉強してこなかったのか。
それとも意図的に正しい魔術教育を受けさせてもらえなかったのか。
ここはまだ答えが出ていません。
暗殺計画とエルデン側は別なのか
終盤の当主側は、皇太子の討伐には関与していないという立場を示しています。
これが事実なら、ルシアス暗殺を企てている勢力は別に存在することになります。
一方で、誰かから「関わるな」と言われていたという発言自体も意味深です。
誰がその指示を出したのかは、今後確認したいところです。
リーシェットの生存が政治問題になる?
エルデン家側が最も恐れているのは、リーシェットが生きていることより、その事実が皇太子へ伝わることのように見えます。
第1話の未来では、ルシアスがエルデン公爵家へ乗り込み、リーシェットを「僕の家族」として取り戻しています。
第5話の時点ですでに、その未来へ向かう最初の火種が生まれたとも考えられそうです。
「努力家」という言葉が2人を変える?
物語上かなり大切なのが、ルシアスがリーシェットの努力を認めたことです。
リーシェットはこれまで、役に立つことによって家族から愛されようとしてきました。
しかしルシアスは、結果を要求してから褒めたわけではありません。
彼女が積み重ねてきた努力そのものを見ています。
リーシェットの「愛されるためには役に立たなければならない」という考え方が、ルシアスとの関係によって少しずつ変わっていくのかもしれません。
『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』5話Q&A
リーシェットはどうやってルシアスを助けた?
ルシアスの手に、血を使って魔力を一時的に封じる魔術陣を描きました。
リーシェット自身には魔力がないため、本来ならそれだけでは発動しません。
しかし暴走してルシアスから漏れ出していた魔力を利用することで術式を発動させ、一時的に暴走を抑えています。
なぜ30秒以内に倒す必要があった?
30秒という厳密な制限が魔術に存在したわけではありません。
魔力ではなく血で描いた魔術陣だったため、線がかすれると術式が崩れてしまいます。
そのためリーシェットは、できるだけ早く戦いを終わらせようとしました。
抑制剤は見つかった?
はい。
暗殺者たちとの戦いが終わった後、リーシェットが抑制剤を見つけ、ルシアスの状態を落ち着かせています。
リーシェットはルシアスの先生になった?
第5話では、まだ正式に先生になる契約までは描かれていません。
ただし、ルシアスが魔術式の基礎を知らず、リーシェットが詳しく説明する展開が描かれています。
2人の能力が補い合うことも証明され、今後の師弟関係につながる土台ができた回と言えるでしょう。
ルシアス暗殺の黒幕は誰?
第5話の時点では確定していません。
終盤に登場する当主側は、皇太子討伐への関与を否定する趣旨の発言をしています。
その発言が真実かどうかも含め、黒幕については引き続き謎です。
エルデン家はリーシェットの生存を知った?
皇太子が黒の森から見知らぬ少女を連れ出したという情報が伝わり、当主側が強く反応しています。
さらにその少女の素性を特定するよう命令しているため、リーシェットの生存がエルデン側に知られる展開へ進んでいると考えられます。
『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』5話ネタバレまとめ
第5話は、第4話から続いたルシアスの危機に決着がつくと同時に、リーシェットの本当の価値が初めてルシアスへ伝わる回でした。
- リーシェットはルシアスの手に血で魔術陣を描く
- 魔術陣は魔力を一時的に封印するためのもの
- リーシェット自身には魔力がない
- ルシアスから漏れ出していた魔力を利用して術式を発動
- 暴走を抑えられたルシアスは暗殺者たちを圧倒する
- 戦闘後にリーシェットが抑制剤を発見
- 血で描いた魔術陣は消えやすいため応急処置だった
- 魔力は力の塊で、魔術式が使い方を指示する
- リーシェットは魔術式と魔術陣の仕組みをルシアスへ教える
- 自分の知識を話しすぎたリーシェットは嫌われることを恐れる
- ルシアスは逆にリーシェットの知識と説明力を認める
- さらに「努力家なんだね」と彼女の努力そのものを褒める
- リーシェットは初めてそのように認められ「がんばった」と答える
- ルシアスのそばで「あったかい」と感じる
- 終盤では皇太子が少女を連れて山を下りたことが報告される
- 当主側はルシアス暗殺への関与を否定する趣旨の発言をする
- 皇太子と一緒にいる少女の素性を調べるよう命令が出る
第4話でリーシェットが「私は魔術の祖」と決意した意味は、第5話できれいに回収されました。
彼女の強さは魔力量ではありません。
誰も知らないほど魔術を理解していること。
そして、その知識が初めて「家族に認めてもらうため」ではなく、「自分を助けてくれたルシアスを助けるため」に使われたところも大きな変化です。
さらにルシアスは、その知識を不気味がるどころか、リーシェットが積み重ねてきた努力として認めました。
家族には理解してもらえなかった自分の長所を、出会ったばかりのルシアスはまっすぐ評価してくれる。
第1話の未来で彼がリーシェットを「僕の家族」と呼ぶことを考えると、第5話の「努力家なんだね」という一言は、かなり大切な一歩に感じられます。
一方で、安心して終われないのが本作。
黒の森を生き延びたリーシェットの存在が、エルデン家側にも知られ始めました。
ルシアス暗殺の黒幕もまだ不明です。
リーシェットがルシアスのそばで新しい居場所を手に入れられるのか。
そして魔術の祖としての知識を使い、ルシアスへ本格的に魔術を教えることになるのか。
第6話では、黒の森を出た2人がどこへ向かうのかに注目です。
第1話から最新更新話までまとめて確認したい方は、『厄災の皇子はニセモノ公女をご所望です』各話ネタバレまとめもあわせてチェックしてください。
